FP2級の通信講座を比較|受検資格で変わる選び方と費用・給付金

FP2級の通信講座は、費用より先に受検資格で絞り込むのが正解です。3級に合格していない人はAFP認定研修つきの講座を選ぶと受検資格を満たせます。日本FP協会が公表する2級の合格率は学科47.18%・実技56.47%(2025年10月〜2026年2月実施分)です。

この記事でわかること

  • FP2級には受検資格があるため、講座選びが受検の可否に直結する
  • AFP認定研修つき講座を選ぶと3級を経ずに2級を受検できる仕組み
  • 日本FP協会公表の2級・3級の合格率と、各社公表値との読み分け
  • 主要講座の価格レンジと、何が価格差になっているか
  • 一般教育訓練給付金を使った実質負担の計算

公的情報源: 日本FP協会「2級・3級FP技能検定 試験要綱」「試験結果データ」/厚生労働省「教育訓練給付制度」(いずれも2026年7月19日確認)

結論を先に書きます

FP2級の講座選びは、価格比較から入ると遠回りになります。FP2級は誰でも受検できる試験ではないからです。

受検資格を満たしていない人が2級単体の講座を買っても、そもそも試験に申し込めません。まず自分がどのルートで受検資格を得るかを決め、そのうえで講座の形式と費用を比べる順序になります。

この記事の要点
  • 2級の受検資格は3級合格・FP業務2年以上の実務経験・AFP認定研修修了などのいずれか
  • 3級未取得なら選択肢は「3級2級セット講座」か「AFP認定研修つき講座」の2つ
  • 合格率は学科47.18%・実技56.47%(日本FP協会・2025年10月〜2026年2月実施分)
  • 価格は2万円台〜6万円台が中心。給付金対象は中価格帯以上に多い

2級・3級の試験は、学科・実技ともに全国で随時受検できるCBT方式へ完全移行しています(日本FP協会・2026年7月19日確認)。受検日を自分で決められるぶん、講座の受講開始時期も柔軟に組めます

目次

FP2級の受検資格|ここで講座の選択肢が決まる

FP2級とは、ファイナンシャル・プランニング技能検定の2級を指します。学科試験と実技試験の2科目で構成される国家検定です。

受検には資格要件があり、日本FP協会の試験要綱では次のいずれかに該当する必要があるとされています(2026年7月19日確認)。

  1. 3級技能検定の合格者
  2. FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
  3. AFP認定研修を修了した者
  4. 金融渉外技能審査3級の合格者

図:FP2級は受検資格がある。講座選びは資格ルートの選択と一体(日本FP協会・2026年7月19日確認)
図:FP2級は受検資格がある。講座選びは資格ルートの選択と一体(日本FP協会・2026年7月19日確認)

ここが講座選びの分岐点です。3級を持たず実務経験もない人は、AFP認定研修つきの講座を選ぶことで受検資格を得られます

AFP認定研修は、2級の試験前に修了しておくことが可能です。つまり「3級を受けてから2級へ」という順路を通らずに、2級へ直接進むルートが開きます。

一方で、3級から順に進むほうが学習負荷は軽くなります。時間に余裕があるなら、3級2級セットの講座で段階的に進む選択肢も現実的です。

受検手数料(消費税非課税・日本FP協会 2026年7月19日確認)

両科目学科試験のみ実技試験のみ
2級11,700円5,700円6,000円
3級8,000円4,000円4,000円

受検手数料は講座費用とは別にかかります。3級から順に受ける場合は、2級と3級の両方で受検料が発生する点も予算に入れておきます。

FP2級の合格率|公表値の読み分け方

日本FP協会が公表している直近の試験結果は次のとおりです。2級・3級ともCBT方式で、集計は期間単位になっています。

FP技能検定の合格率(日本FP協会実施分・2026年7月19日確認)

試験区分実施期間受検者数合格者数合格率
2級 学科2025年10月〜2026年2月27,310名12,885名47.18%
2級 実技2025年10月〜2026年2月22,070名12,464名56.47%
2級 学科2025年4月〜9月25,387名13,906名54.78%
3級 学科2025年10月〜2026年2月42,641名36,926名86.60%
3級 実技2025年10月〜2026年2月42,409名35,997名84.88%

3級は8割以上が合格する一方、2級は学科で半数前後まで落ちます。この差が、3級のノリで2級に臨むと苦戦する理由です。

図:公的な合格率は試験の難易度、各社公表値は実績の目安として分けて読む
図:公的な合格率は試験の難易度、各社公表値は実績の目安として分けて読む

各社が公表する合格率は、これとは別の基準で算出されています。たとえばフォーサイトは学科90.32%・実技89.66%という数値を公表し、全国平均47.18%・56.47%と比較する形で示しています(公式・2026年7月19日確認)。

注意したいのは、受講者ベースの数値は分母の取り方が各社の基準によるという点です。途中で学習をやめた人が分母に含まれなければ、数字は高くなります。

数値の大小で優劣を決めず、公的な合格率を「試験の難易度」、各社公表値を「その講座の実績の目安」として分けて読むのが安全です。

主要講座の費用|何が価格差になっているか

FP2級の通信講座は、2万円台から6万円台が中心です。価格差の中身は、教材形式・サポート・AFP認定研修の有無に分かれます。

主要講座の価格(税込・各社公式サイト 2026年7月19日確認)

講座コース価格備考
スタディングFP3級合格コース4,950円3級のみ
スタディングFP2級合格コース29,700円学習Q&Aチケット5枚
スタディングFP3級・2級セットコース31,900円学習Q&Aチケット10枚
フォーサイト2級試験対策(デジタルプラン)19,800円
フォーサイトバリューセット160,800円〜給付金対象・AFP認定研修対象
フォーサイトバリューセット265,800円〜給付金対象・AFP認定研修対象
図:AFP認定研修つきは受検資格を得る機能を含む(2026年7月19日時点の各社公式表示)
図:AFP認定研修つきは受検資格を得る機能を含む(2026年7月19日時点の各社公式表示)

  1. 2級単独型:3級合格済み・実務経験ありの人向け。最も安く済む
  2. 3級2級セット型:知識ゼロから段階的に進めたい人向け
  3. AFP認定研修つき型:3級を経ずに2級を受検したい人向け

AFP認定研修つきの講座は価格が上がりますが、受検資格そのものを得られる点で意味が違います。単に「高い講座」ではなく、別の機能を買っていると考えるほうが正確です。

低価格帯のスマホ完結型が合うか、紙教材つきが合うかは学習環境で決まります。通信講座と通学スクールの違いは別記事で整理しています。

各社の講座内容の評判はこちらでも触れています。

教育訓練給付金で実質負担を下げる

対象講座であれば、受講料の一部が支給されます。一般教育訓練給付金は受講料の20%・上限10万円(厚生労働省・2026年7月19日確認)。

図:受講料60,800円なら支給は約12,160円、実質負担は約48,640円(厚生労働省・2026年7月19日確認)
図:受講料60,800円なら支給は約12,160円、実質負担は約48,640円(厚生労働省・2026年7月19日確認)

受講料60,800円の講座であれば、支給額は約12,160円、実質負担は約48,640円という計算になります。受検手数料11,700円は別途必要です。

確認しておく順序

  1. その講座・コースが給付金の対象かを検索システムで確認する
  2. 自分が受給要件を満たすかをハローワークで確認する
  3. 確認が済んでから受講を開始する
  4. 修了後に支給申請を行う

フォーサイトの場合、バリューセット1・2が一般教育訓練給付金の対象と案内されています(公式・2026年7月19日確認)が、デジタルプランには記載がありません。同じ会社でもコース単位で対象が分かれます

対象講座の調べ方は別記事で詳しくまとめています。

タイプ別の選び方

2級単独型が向いている人

  • 3級に合格済み:受検資格を満たしているため上乗せ費用が不要
  • FP業務の実務経験が2年以上ある:同じく資格要件をクリアしている
  • 費用を最小限にしたい:2万円台から選択肢がある

AFP認定研修つき型が向いている人

  • 3級を持たず、早く2級に進みたい:受検資格を講座で満たせる
  • 資格を業務で名乗る予定がある:AFP認定を視野に入れられる
  • 給付金を使いたい:対象コースは中価格帯以上に多い傾向

先に3級から検討したほうがよい人

  • お金の分野の学習が完全に初めて:3級の合格率は8割超で入りやすい
  • まず自分に合う分野か試したい:3級の受検手数料は8,000円で負担が軽い
  • 学習時間をまとまって確保できない:段階的に進めるほうが完走しやすい

資格を取る順番から整理したい場合は、こちらが参考になります。

よくある質問

Q1:FP2級は3級を飛ばして受検できますか?

条件を満たせば可能です。日本FP協会の試験要綱では、3級合格のほか「FP業務に関し2年以上の実務経験」「AFP認定研修の修了」などが受検資格として示されています。3級も実務経験もない場合は、AFP認定研修つきの講座を受講することで受検資格を得られます。

Q2:FP2級の合格率はどのくらいですか?

日本FP協会実施分の2025年10月〜2026年2月では、学科47.18%・実技56.47%でした。同期間の3級は学科86.60%・実技84.88%です。3級と比べて2級は学科で大きく数字が下がります。

Q3:FP2級の通信講座はいくらぐらいですか?

主要各社の公式表示では、2級単独のコースが2万円台から、3級2級セットが3万円台、AFP認定研修つきのコースが6万円台という分布です(2026年7月19日確認)。受検手数料11,700円は別途かかります。

Q4:FP2級の通信講座に教育訓練給付金は使えますか?

対象コースであれば使えます。一般教育訓練給付金は受講料の20%・上限10万円が支給されます(厚生労働省)。同じ会社でもコース単位で対象・対象外が分かれるため、受講開始前に厚生労働省の検索システムで確認してください。

Q5:FP2級の試験はいつ受けられますか?

2級・3級は学科・実技とも全国で随時受検できるCBT方式へ完全移行しています(日本FP協会)。受検日を自分で選べるため、講座の受講開始時期に合わせて計画を組めます。

まとめ|受検資格から逆算して選ぶ

  • FP2級には受検資格がある。講座選びは資格ルートの選択と一体
  • 3級未取得ならセット講座かAFP認定研修つき講座の2択
  • 合格率は学科47.18%・実技56.47%(日本FP協会・直近期)
  • 各社公表の合格率は分母が違うため、難易度の指標にしない
  • 給付金は20%・上限10万円。コース単位で対象が分かれる

FP2級は、金融・保険・不動産と接点の広い検定です。受検資格をどう満たすかを先に決めれば、講座の選択肢は自然に絞られます。費用の比較はその後で十分間に合います。

あわせて読みたい

同じく実務に直結する検定として、簿記2級の講座選びもよく比較検討されます。

免責事項

※本記事は日本FP協会・厚生労働省・各講座運営会社の公開情報(2026年7月19日確認)をもとに整理した一般的な情報です。受検資格・受検手数料・受講料・給付金の対象可否は変更される場合があります。個別の受検資格の判定・給付金申請の可否については、日本FP協会・各講座事務局・ハローワークに必ずご確認ください。

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この記事を書いた人

Hayashiです。人材派遣会社で6年、登録スタッフの方のキャリア相談を担当し、これから資格を取りたいという社会人や主婦の方から、通信講座選びの相談を200件以上受けてきました。教育訓練給付の申請サポートも数多く手がけています。

きっかけは、30代前半で自分も何か資格を取りたいと思い立ったとき、講座の情報が多すぎて選ぶ基準が分からず、途方に暮れた経験です。実際にフォーサイトやユーキャンの教材を取り寄せて比べ、FP3級を取り、宅建にも挑戦しました。

資格選びで損をする人のつまずき方は、だいたい決まっています。人気だけで選んで生活リズムに合わなかった、給付金の対象か確かめず全額自己負担になった、といったケースです。そうした失敗を減らせるよう、費用・合格率・学習スタイルの3つの軸で通信講座を正直に比べています。

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