社労士の通信講座おすすめ|合格率公表社だけで費用と実質額を比較

社労士の通信講座おすすめは、合格率を公表している会社どうしで比べると読み違えません。2026年10月時点で公表しているのはフォーサイト・スタディング・アガルート・TACなど。ただし分母は「条件を満たした受講生」などで、全国合格率(第58回は9.3%)とは数え方が違います。

この記事でわかること

  • 社労士の通信講座は、まず「合格率を公表しているか」でふるいにかける
  • 公表している4社の数字・年度・分母を2026年10月時点でそろえた表
  • 第58回(2026年度)の全国合格率は9.3%。「全国平均の◯倍」は年度で大きく動く
  • 費用は受講料だけでなく教育訓練給付(一般20%・上限10万円)適用後の実質額で見る
  • 最後は合格率の分母・実質費用・学習スタイルを自分の条件に当てはめて選ぶ

出典: 厚生労働省「第58回社会保険労務士試験の合格者発表」(2026年10月1日)/厚生労働省「教育訓練給付金」/各講座の公式サイト(いずれも2026年10月29日確認)

目次

社労士の通信講座は「合格率の公表有無」で絞る

社労士の通信講座を選ぶときは、まず「合格率を公表しているか」で候補を絞ると失敗が減ります。

社労士試験の全国合格率は、第58回(2026年8月23日実施)で9.3%(受験者42,510人・合格者3,961人)でした。前年の第57回は5.5%で、年度によって大きく上下します(厚生労働省・2026年10月1日発表)。

難関だからこそ「合格率が高い講座」に目が行きます。ところが、合格率を大きく載せている会社と載せていない会社が、同じランキングに並んでいる比較記事も少なくありません。

社労士の通信講座を選ぶ4ステップ

  • 「一番合格率が高い講座はどこか」は、比べられる会社と分母をそろえてから考えます
  • 1合格率を公表しているか非公表なら、率での比較対象から外す。全国合格率は第58回(2026年度)で9.3%
  • 2公表値の分母を確認する有料受講生全体か、カリキュラム修了者か、条件を満たした受講生か。分母が違えば横並びにできない
  • 3実質費用を出す受講料から教育訓練給付(対象講座なら20%・上限10万円)を引く
  • 4学習スタイルで最終判断するスマホ完結・紙テキスト・質問サポートの有無を自分の生活に当てはめる

図:社労士通信講座は合格率の公表有無→分母→実質費用→学習スタイルの順で選ぶ

社労士通信講座を選ぶ4ステップ

  • 合格率を公表しているか:非公表なら、率での比較対象から外す
  • 公表値の分母を確認:有料受講生全体か、修了者か、条件を満たした受講生か
  • 実質費用を出す:受講料から教育訓練給付(対象講座なら)を引く
  • 学習スタイルで最終判断:スマホ完結・紙テキスト・質問サポートの有無

この順で見ると、「率が高い」という宣伝文句に引っ張られず、自分の条件で選べるようになります。試験日程や申込期間は社労士試験の日程と申込期間で先に押さえておくと、講座を始める時期も決めやすいはずです。

合格率を公表している社労士通信講座と、その分母

合格率を公表している会社は複数あります。ただし、公表値の「分母」が各社で違うため、数字をそのまま並べて優劣は決められません。

2026年10月29日に各社の公式サイトで確かめた数字は、次のとおりです。

合格率を公表している主な社労士通信講座(各社公式・2026年10月29日確認)

講座公表している合格率(年度)分母(だれを数えた数字か)
フォーサイト63.0%(2025年度)確認テスト・学力テストの条件を満たした受講生のうち、受験番号を提出した人
スタディング63.16%(2025年度)答練完了率80%以上かつ模試得点率60%以上の受講生
TAC43.5%(2026年度)本科生カリキュラム修了者536名のうち合格者233名(10月8日までの判明分)
アガルート29.45%(2025年度)有料受講生

出典: フォーサイト 社労士講座/スタディング 社労士講座/TAC 社会保険労務士/アガルート 社労士 合格実績(いずれも2026年10月29日確認)

表の上位3社は「一定の条件を満たした受講生」を分母にしています。アガルートは有料受講生を分母にしているため、数字が低く見えても同じ土俵の比較ではありません。

LECも、2025年合格目標のコースで公開模試を受けた受講生を基準にした合格率を載せています(模試のみ・単科・教材購入者は含まない、2026年3月25日現在の数値)。数字はLECの社労士講座ページで確かめてください。

「全国平均の◯倍」は年度の全国合格率で動く

各社の「全国平均の◯倍」という表示は、どの年度の全国合格率で割ったかで大きく変わります。2025年度の全国合格率は5.47%(厚生労働省の発表では5.5%)で、2026年度は9.3%でした。

表示計算のもとにした全国合格率
フォーサイト「全国平均の11.5倍」2025年度の5.47%
アガルート「全国平均の5.38倍」2025年度の5.47%
TAC「本試験合格率の約4.7倍」2026年度の本試験合格率

同じ合格者数でも、全国合格率が高い年は倍率が小さくなります。倍率どうしを比べるより、分母と年度を見るほうが実態に近い読み方です。

第三者の確認があるかは注記で見る

数字の信頼度は、各社の注記で確かめられます。たとえばフォーサイトは、合格率について監査法人(かがやき監査法人)による「合意された手続業務」を実施したと表示しています。

学習スタイルの違いも含めて比べたい場合は、通信講座と資格スクールの違いの比較もあわせてご覧ください。

合格率を「公表していない会社」の扱い

合格率を公表していない会社は、率のランキングに混ぜず「比較不能」として別枠で見るのが公平です。

知名度の高い会社でも、社労士講座の合格率を数字で出していないことがあります。合格者の人数や、合格者の声の件数を中心に載せる会社もあるのが実情です。

公表社と非公表社は別枠で見る

合格率を公表している会社
数字の例
フォーサイト63.0%(2025年度)、TAC43.5%(2026年度)、アガルート29.45%(2025年度)
読み方
分母が違う以上「どちらが上」とは言えない。分母と年度をそろえて読む
分母の注意
条件を満たした受講生や修了者を分母にする会社が多い。アガルートは有料受講生が分母
合格率を出していない会社
出している数字
合格者の人数や、合格者の声の件数が中心
読み方
受講者数(分母)が分からないため、合格率には換算できない。率のランキングに混ぜない
判断の材料
非公表=悪い講座ではない。教材の相性・サポートで選ぶ。受講者が多ければ合格者数も大きくなる点は差し引いて見る

図:合格率を公表する社と出していない社は同じランキングに並べず別扱いにする(数字は各社公式・2026年10月29日確認)

人数は、率と並んで載ることもあります。スタディングは2026年度の合格者を「600名以上(2026年10月22日現在)」と載せており、2025年度は353名でした。

合格率を出していない会社の見方

  • 合格者の人数だけの場合:受講者数が分からないので、率での比較対象にしない
  • 合格者の声の件数の場合:件数は実績の目安にとどめ、合格率とは別の数字として読む
  • 通学と通信の合計の場合:通信講座だけの実績かどうかを注記で確かめる

「非公表=悪い講座」という意味ではありません。教材の相性・サポートで選ぶ会社もあります。ただし、率での横並び比較には乗せられません。

「合格者数が多い=合格率が高い」ではない点にも注意してください。受講者が多ければ、合格者数も自然と大きくなります。

費用と教育訓練給付で見る「実質費用」

社労士講座の費用は、受講料そのものより教育訓練給付を引いた「実質費用」で比べると判断を誤りません。

教育訓練給付のうち「一般教育訓練」は、厚生労働大臣が指定した講座を修了すると、教育訓練経費の20%(上限10万円)が支給される制度です(厚生労働省)。社労士講座にも対象講座があり、たとえばフォーサイトは社労士講座に一般教育訓練の対象講座があると案内しています。

実質費用の出し方

  • 合格率だけで高額講座に飛びつく前に、実質額で並べ直します
  • 1受講料を確認する割引・キャンペーン適用後の税込金額で見る
  • 2対象講座かを確認する資格名ではなく「その講座が指定を受けているか」で決まる。コースや申込み時期で対象・対象外が変わる
  • 3給付率を引く一般教育訓練は経費の20%(上限10万円)。受講料10万円なら2万円が戻り、実質負担は約8万円になる

給付の対象になるのは「指定講座を、要件を満たして修了した場合」だけです

図:受講料から一般教育訓練給付(20%)を引いた実質費用で講座を比較する

たとえば受講料10万円の対象講座なら、条件を満たして修了すると2万円が戻り、実質負担は約8万円です。受講料59,800円(フォーサイトのセットプランの最低額・2026年10月29日確認)の講座が対象なら、戻るのは11,960円で、実質負担は47,840円になります。

実質費用を出す手順

  • 受講料を確認:割引・キャンペーン適用後の税込金額
  • 対象講座かを確認:資格名でなく「その講座が指定を受けているか」で決まる
  • 給付率を引く:一般教育訓練は20%(上限10万円)を差し引く

給付の対象になるのは「指定講座を、要件を満たして修了した場合」だけです。同じ社労士講座でも、コースや申込み時期で対象かどうかは変わるので注意が必要です。

対象講座の見分け方は教育訓練給付金の対象講座一覧と見分け方、申請の流れは教育訓練給付制度の使い方で確認できます。

タイプ別のおすすめ|スタイル・予算・サポートで選ぶ

社労士の通信講座は、「価格重視」「実績・サポート重視」「大手・通学併用」の3タイプに分けると、自分に合う会社を選びやすくなります。

合格率の見せ方は各社バラバラでも、講座の性格ははっきり分かれます。自分の学習スタイルと予算に当てはめてください。

社労士講座は3タイプに分かれる

  • 合格率の見せ方は各社バラバラでも、講座の性格ははっきり分かれる
    • 価格重視・スマホ完結型スキマ時間中心で進めたい人、まず費用を抑えたい人向け
    • 実績・サポート重視型質問対応や添削、フルカラーテキストが手厚い。独学で挫折した経験がある人向け
    • 大手・通学併用型受講料は高めだが、対面・自習室・答練が充実。学習環境を整えて追い込みたい人向け

図:社労士通信講座は価格重視・実績サポート重視・大手通学併用の3タイプに分けて選ぶ

3タイプの特徴と向いている人

  • 価格重視・スマホ完結型:スキマ時間中心で進めたい人・まず費用を抑えたい人向け
  • 実績・サポート重視型:質問対応や添削、フルカラーテキストが手厚い。独学で挫折した経験がある人向け
  • 大手・通学併用型:受講料は高めだが対面・自習室・答練が充実。学習環境を整えて追い込みたい人向け

どのタイプでも、最後に効くのは「自分が最後まで続けられる形か」です。無料の資料請求やお試し講義で教材を見てから決めると、相性の外れを減らせます。

1社をもっと詳しく知りたい場合は、フォーサイトの評判と合格率の根拠、アガルート社労士講座の評判、スタディングの評判・口コミの個別記事が役立ちます。難易度の全体像は資格難易度ランキング、転職での活かし方は転職に有利な資格おすすめ10選が参考になります。

よくある質問(FAQ)

Q1:社労士の通信講座で合格率を公表しているのはどこですか?一番高いのは?

2026年10月29日時点で、フォーサイト(63.0%)・スタディング(63.16%)・TAC(43.5%)・アガルート(29.45%)などが公表しています。LECも算定基準つきで載せています。ただし分母は、条件を満たした受講生・カリキュラム修了者・有料受講生と会社ごとに違い、年度も2025年度と2026年度が混ざります。「一番高い」は、分母と年度がそろう会社どうしでしか言えません。

Q2:合格率を公表していない講座は避けるべきですか?

避ける必要はありません。「率で比較できない」だけで、講座の質が低いわけではありません。合格者の人数や合格者の声の件数など、率とは別の実績を示す会社もあります。教材の相性・サポート体制で選ぶ場合は候補になります。ただし「合格者数が多い=合格率が高い」ではない点には注意してください。

Q3:社労士の通信講座は教育訓練給付を使えますか?

対象講座なら使えます。一般教育訓練は、教育訓練経費の20%(上限10万円)が修了後に支給されます(厚生労働省)。対象になるかは「その講座が指定を受けているか」で決まり、同じ会社でもコース・時期で変わります。申込み前に、対象講座かどうかを確かめておきましょう(対象講座一覧と見分け方)。

Q4:「全国平均の◯倍」という合格率の表示はどう読めばいいですか?

どの年度の全国合格率で割った数字かを先に確かめます。全国合格率は2025年度が5.47%、2026年度が9.3%で、同じ合格者数でも年度によって倍率が大きく変わります。倍率どうしを並べるより、各社の分母と年度を見るほうが確かです。

Q5:働きながらでも社労士の通信講座で合格できますか?

できます。第58回(2026年度)の合格者3,961人のうち、会社員が61.9%を占めました(厚生労働省・2026年10月1日発表)。働きながら学ぶなら、スマホで学べる講座や質問サポートのある講座を選ぶと、途中離脱を防ぎやすくなります。

まとめ|社労士の通信講座は「公表合格率の分母」と「実質費用」で選ぶ

この記事の要点

  • 社労士の通信講座はまず合格率を公表しているかでふるいにかける
  • 公表合格率は分母(条件を満たした受講生・修了者・有料受講生)が各社で違う
  • 全国合格率は第58回(2026年度)で9.3%。「◯倍」の表示は年度で動く
  • 費用は教育訓練給付(一般20%・上限10万円)を引いた実質額で並べ直す
  • 最後は続けられる学習スタイルかで決める

社労士の通信講座おすすめは、宣伝の合格率だけで決めると読み違えます。公表社どうしを分母と年度に注意して比べ、実質費用で並べ直し、続けられる形かで選ぶ。この順番なら、難関試験を最後まで走り切れる講座を選びやすくなります。

まずは気になる2〜3社の資料を取り寄せ、合格率の算定基準と教材の相性を確かめてから、実質費用で絞り込んでいきましょう。

免責事項

※本記事は一般的な情報を整理した参考情報です。合格率・受講料は各通信講座の公式サイトと厚生労働省の公表資料を2026年10月29日に確認した数値で、算定基準(分母)・年度・キャンペーンにより変わります。各社の合格率は算定方法が異なるため、単純な優劣比較を保証するものではありません。最新の合格率・料金・教育訓練給付の対象可否は各講座の公式サイトおよびハローワークでご確認ください。個別の講座選び・給付申請は、各通信講座事務局・ハローワークなど専門窓口にご相談ください。

参考・出典

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この記事を書いた人

Hayashiです。人材派遣会社で6年、登録スタッフの方のキャリア相談を担当し、これから資格を取りたいという社会人や主婦の方から、通信講座選びの相談を200件以上受けてきました。教育訓練給付の申請サポートも数多く手がけています。

きっかけは、30代前半で自分も何か資格を取りたいと思い立ったとき、講座の情報が多すぎて選ぶ基準が分からず、途方に暮れた経験です。実際にフォーサイトやユーキャンの教材を取り寄せて比べ、FP3級を取り、宅建にも挑戦しました。

資格選びで損をする人のつまずき方は、だいたい決まっています。人気だけで選んで生活リズムに合わなかった、給付金の対象か確かめず全額自己負担になった、といったケースです。そうした失敗を減らせるよう、費用・合格率・学習スタイルの3つの軸で通信講座を正直に比べています。

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